厚さわずか5mm、紙でできた軽く薄いスピーカーFlatone™️
こんなに薄くて軽いスピーカーを、どのように工事現場で活用できるのか、検証してみました。

Flatone™とは?

まずはFlatone™とは?
Flatone™は厚さわずか5mmの紙でできた軽く薄いスピーカーです。

こちらの手に持っているのは135mm×270mm。
A4の半分くらいのサイズです。

Flatone™は紙製のため、サイズ展開をするのも比較的簡単です。
一番左がA4サイズ、その隣の真ん中のものが上で手に持っているサイズです。

一番小さいものは、本当に片手に収まる手のひらサイズ、こんな小さくてもしっかり音がでます。

現在A3サイズも試作中です。表側と、裏側。裏側の配線もとてもシンプルです。

仕組み

どうしてこんなに薄いのか、なんで紙がスピーカーになるのか?
その仕組みを簡単にご説明します。

Flatone™の断面図です!
2枚の紙で、ごく薄い、シルバーのフィルムを挟み込んでいます。
2枚の紙が主材の電極板が固定極となり、中に挟んでいる極薄の導電性フィルムが振動板となっています。

赤いペンで丸をつけた部分にわずかな厚みのエンボスがあり、この厚みで外側の2枚の紙の間に隙間を持たせ、その隙間を導電性フィルムが振動し、音が発生する仕組みです。
機能のために生まれた構造とデザインですが、素材も自体も美しく、どんな場所にも合いそうな、とてもスタイリッシュなデザインです!

仕組みや素材はシンプルで簡単ながら、しっかり音の調整ができるのが、ヤマハの基礎技術ですね。

Flatone™の周りのフレーム部分は、強度を保つためにつけているものなので、枠を外してしまうと本来はここまで薄いのです!軽いのも納得です。

遠くまでまっすぐに

Flatone™は、薄くて軽いだけでなく、遠くまで、まっすぐに音を飛ばす、という特性も持っています。

この特徴は、特定の場所にだけ音を届けることができるので、限られた場所への音声案内など、たくさんの便利な用途が考えられますが、例えば音が反響しやすい場所、トンネルの中での使用にも、とても向いているんです。

一般のスピーカーの場合

トンネルの中は、上下左右狭い囲まれた空間で、しかも周りは音の跳ね返りやすいコンクリートです。トンネルの中で音を出すと、一般のスピーカーでは、広がった音が壁にあったって跳ね返り、跳ね返った音が時間をおいて届いたり、色んな音がバラバラに混ざって届いて、いわゆる、ひどくエコーのかかったとても聞き取りにくい音になります。

Flatone™の場合

Flatone™は、音がまっすぐ進むので反響が少なく、一般のスピーカーと比べると、随分とクリアに音を届けることができます。

もし火災などで煙が充満した場合、視界の悪いトンネル内の誘導を、明瞭な音声で届ける事ができるのではないでしょうか?

検証: 工事現場でFlatone™は使える!? その1

では、工事現場でFlatone™を使用したら、どんな使い方が考えられるか、実際に試作してみました!

コチラ。どうなってるのかというと・・・

ポケットをチクチク縫い付け、そこに最初に登場した135mm×270mmのFlatone™をいれ・・・(試作の為、涙の手縫いです)

背中部分にもポケットを作成、小型アンプを入れます。

完成です!
近くにいた社員さんに試着してもらいました。
前面の左右のポケットにFlatone™、背中にポケットアンプ、インカムマイクをつけます。
両手が開いた状態で、重い拡声器など持たず、明瞭な音声を遠くまで伝えることができます。

検証: 工事現場でFlatone™は使える!? その2

続けてこんなものも試作してみました。

工事現場でよく見かける三角の注意案内盤に、Flatone™を取り付けてみました。(工事現場というわりには、オフィス感あふれる写真となってしまいましたが・・・)

小型アンプは、表示や音声のジャマにならないように、内側に。配線もとてもシンプルです。

ここがちょっとポイントですが、小さなセンサーをつけました。これで、人が前を通った時だけ、注意案内が流れる仕組みです。お店の看板なんかにも応用できそうですね。

かかがでしょうか。Flatone™、いろんな事に使えそうではないですか?