みなさんは、「バルーン」と聞いて、何を思い浮かべますか?
ギフト・装飾バルーン、バルーンアートといった小さなものから、最近は珍しいアドバルーンや、気球、飛行船などの大きなものまで、様々な種類のものが、バルーンと呼ばれていますね。
今回は、防災用にバルーンを提供している防災バルーン協会からの要請を受けて、防災バルーンにFlatone™を使えないかを実験しました。

防災バルーン協会について

東日本大震災の際、通信設備にも甚大な被害が発生しました。
通信が復旧するまでには、2週間程度かかり、その間、住民には不安が広がるとともに、情報の集約ができず物資のかたよりが起きるなど、通信設備の被害は復旧のおおきな妨げになり、災害対策の大きな課題となっています。

防災バルーンシステムを、学校などの避難所・災害拠点に設置することにより、大規模災害発生の際に、即時に通信設備を復旧できる環境を提供する事業を行なっているのが、防災バルーン協会です。

防災バルーン協会のサイトはこちら: https://b-bll.jp/wp/

防災バルーンにおけるスピーカーの利用目的

防災バルーンは、被災者と救助者のコミュニケーションを可能にします。
Wifi機器とスピーカーを搭載した防災バルーンを、災害時に孤立した場所に送ることで、救助者から伝えたい内容をスピーカーから送り、被災者は今後の救助計画やWifiへの接続方法などを知ることが可能になります。
被災者が、Wifiに接続できれば、被災者から救助者に向けて情報を送ることもできるようになります。

Flatone™を防災バルーンに搭載

防災バルーンに搭載するスピーカーとして、薄く軽い上に、遠くまで音声を届けることができるFlatone™が使えないかを検証しました。
防災バルーンはヘリウムで浮かせているため、上空に浮揚させるためには、あまり重い機材を搭載する事が出来ません。また、通信設備なども同時に搭載しますので、スピーカーに割り当てられる重量は極めて厳しいものがあります。更に、スピーカーからの音の拡散に関する特徴が重要で、パルーンの下方向の特定のエリアに効率的に音を伝える事が求められます。Flatoneは磁石を使わない静電容量型(コンデンサー型)平面スピーカーで、その特徴は軽量(A4サイズで140グラム)、高い指向性、遠達性ですので、このような用途には最適と言えます。

実際に、Flatone™を搭載した防災バルーンを約30メートルの上空まであげ、音声を流し、それを地上で正確に聞き取れるかを確認しました。

結果、地上でもクリアに音声を聞き取ることができました。
こちらがその際の動画になります。

Flatone™は、防災バルーンに搭載するスピーカーとして、十分に機能することを確認することができました。

Flatone™を防災以外のバルーンでも

Flatone™からの音は広がりにくいという特長もあるため、今回搭載した防災バルーンだけでなく、運動会やフェスなど周辺への音の広がりを考慮しないといけない場面での目印や案内板としての利用も期待できそうです。

技術

紙でできた薄く軽いスピーカー Flatone™

ソリューション

紙でできた薄く軽いスピーカー Flatone™