消したい音だけを消したり、取り出したい音だけを取り出す信号処理が「音源分離」技術です。
マイクに入り込むファンの音などの不要な音や、声を聞き取りにくくする残響音を抑制するのが「雑音抑制」「残響抑制」技術です。
複数のマイクのみならず、ひとつだけのマイクを使ったシーンでも、これらの技術で特定の音を強調したり、不要な音を抑制したりすることができます。

音源分離

音楽はたくさんの音が混ざりあってできています。ボーカル、ギター、ベース、ドラム等、それぞれの音がちょうどよくミキシングされて、ひとつの音楽としてできあがります。例えばCDからボーカル音のみを消すことで、憧れのボーカリストの代わりに歌えます。

雑音抑制

エアコンやプロジェクターにはファンが付いており、風を送り出すことができます。遠隔会議などでは、これらの「定常雑音」が不要な音としてマイクで拾われてしまいます。雑音抑制技術により、不要な雑音は抑制し、届けたい音を明瞭に伝えられるようになります。

残響抑制

部屋の響きは音楽を豊かにしたり、一方で話し声を聞き取りにくくします。音の中に含まれる残響成分を抑制したり取り出したりすることで、届けたい音を明瞭に伝えたり、アップミックスと言われるサラウンド成分の生成を可能にします。

仕組み

音源分離技術では、マルチチャンネル信号処理によるものや、モノラルを対象としたものがあります。これら音源分離技術や、モノラル信号を対象とした雑音抑制、残響抑制技術は、周波数領域での統計的信号処理で実現されています。